じゃがいもは電子レンジで簡単に調理!加熱時間の目安やおすすめ時短レシピをご紹介

北海道食材の豆知識
Ayaka Izawa

Ayaka Izawa

フリーランスで管理栄養士の仕事をしながら、北海道栗山町の井澤農園で販売・営業を行い、地域の産品作りや食育などの地域おこし事業にも関わっています。 自称「農家フェチ」!

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じゃがいもは茹でたり蒸かしたりすると結構時間がかかりますよね。丸ごと1個を茹でるとしっかり火が通るまで20分かかることも。調理時間が確保できない場合に活躍するのが電子レンジ!茹でるよりも大幅に時短ができて、栄養価も高いまま食べることができます。 今回はじゃがいもを電子レンジで調理するコツや加熱時間の目安、じゃがバターやポテトサラダの簡単レシピまでお伝えします。

じゃがいもの調理は電子レンジがおすすめ

電子レンジのスイッチを押す

じゃがいもを丸ごと1個茹でる場合、鍋に大量のお湯とジャガイモを入れて火にかけますが、通常は15~20分は茹で時間が必要です。

これを電子レンジで行うとお湯は不要で時間も約5~6分で済んでしまうことから、10分以上の時短とガス代または電気代の節約にもなります。煮崩れる心配もありません。

茹でると若干水分を含み水っぽくなってしまいますが、電子レンジで加熱するとホクホクの蒸したような仕上がりになるため、素材の味をしっかりと楽しめます。

また、茹でたり蒸したりするとどうしてもじゃがいもが水に触れてしまうことから、水に溶けやすい栄養素(ビタミンやカリウム)や旨味や甘み等も流出してしまいますが、電子レンジならその心配も不要!とにかくいいことづくしです。

電子レンジでチンする場合は皮付き?皮むき?どちらがおすすめ?

じゃがいもの皮を剥く

じゃがいもを電子レンジで加熱する際は皮つき、皮むきのどちらでも大丈夫です。もちろん皮付きの方が食物繊維がしっかり摂れ、皮の風味も楽しめますが、収穫から時間が経過して皮が固くなっている場合や、しなびている場合は皮を剥いてから加熱しましょう。

じゃがバターに使用する場合は皮つきの方が雰囲気があり、皮の風味も出て美味しいのですが、それ以外は「絶対皮ごと使いたい!」というケースは少ないと思います。

それでも皮付きのまま加熱後、粗熱を取ってから手で皮を剥こうとすると皮だけがピローっと剥けてとても気持ちよく、ピーラーや包丁で皮を剥くよりも断然食べる部分を残すことができます。食材のロスも防げるため、皮付きのままレンジにかけることをおすすめします。

じゃがいも丸ごと1個をレンジ加熱する場合のポイント

じゃがいもを電子レンジで調理

普段、電子レンジは食品を温めなおすだけにしか使わない人もいるのではないでしょうか。
じゃがいもを電子レンジで実際調理するとなると、加熱時間や用意する物が気になりますよね。わかりやすくいくつかのポイントに分け、お伝えします。

◆丸ごとじゃがいもを電子レンジ調理する際に用意する物

じゃがいもを丸ごと1個加熱する場合、用意してほしいものはキッチンペーパーとラップ、そして少量の水だけ。

皮付きのまま使用する場合は良く皮を洗っておきましょう。まんべんなく水で濡らしたキッチンペーパーでじゃがいもを包み、その上からラップでふんわりと包み込むだけで準備はOK。あとは電子レンジに入れて加熱するだけです。

水で濡らしたキッチンペーパーで包む理由は、じゃがいもの水分が蒸発しないようにするためです。レンジでチンしたじゃがいもを「じゃがバター」にする時、出来上がりがしなびたような状態だと残念ですから。しっとりホクホクに仕上げるためにはキッチンペーパーで包むことは必須です。

ただし、皮を剥いたじゃがいもの場合については、そのままを丸ごと食べずにスープやカレー、サラダに使用するケースが多いと思いますので、キッチンペーパーを省いても良いでしょう。

◆丸ごとじゃがいもの電子レンジ加熱時間の目安

加熱時間はじゃがいもの形や大きさによって変化します。

一般的にスーパーで売られているじゃがいもは、卵より一回り大きいサイズで1個あたり120g前後です。120g前後のじゃがいもをレンジで加熱する場合、600wだと3分半、500wだと4分を目安に加熱しましょう。竹串を差してスッと通るようなら火が通っています。

それより大きいサイズになると1個当たり200gほどにもなりますが、600wで5分、500wで6分を目安に加熱してみてください。

2個、3個とじゃがいもの数が増えると加熱時間も増えます。目安としては2個で1.8倍、3個で2.5倍の加熱時間がかかります。電子レンジの種類によって加熱ムラが生じることがあるため、上下や場所を移動させながらしっかり火を通しましょう。

◆丸ごとレンチンじゃがいもの食べ方や調理での使い方

丸ごと1個を加熱した後は十字に切り込みを入れバターを乗せてじゃがバターを楽しむほか、粗熱を取った後に皮を手で剥き、ポテトサラダやマッシュポテトにも使えます。

電子レンジで加熱してあるということは、他の料理に使用する際に火を通す手間が省けるため、カレーやシチュー、オムレツなどにお好きな大きさに切って入れることもできます。じゃがいもが煮崩れてしまいがちな料理には、丸ごとチンしたじゃがいもを後入れすることで食べ応えあるじゃがいもを楽しめますよ。

冷めた後、冷蔵庫に入れて3-4日は日持ちするため、一度に何個も加熱しておき後日料理に使うこともできます。

切ったじゃがいもをレンジ加熱する場合のポイント

じゃがいもをカットする

次に、じゃがいもをカットした場合のレンジ加熱のポイントを紹介します。カットした方が熱の伝わりが早く、料理にじゃがいもを入れる際、レンジ加熱後すぐに次の工程に移れるため使いやすいかもしれません。

◆カットじゃがいもを電子レンジ調理する際に用意する物

じゃがいもをカットして加熱する場合、耐熱皿とラップがあれば良いです。

◆カットじゃがいもの電子レンジ加熱時間の目安

じゃがいも120gをカットして加熱する場合、どんな料理に使うのかを考え、好みのサイズに切ってください。あまり大きく切りすぎたり、大小さまざまな大きさに切ると加熱ムラが生じるため、大きくても一口大程度に、サイズをそろえることを意識しましょう。

耐熱皿にカットしたじゃがいもを入れ、ラップをふんわり掛けたらレンジへ入れます。600wで3分、500wで4分加熱すると火が通ります。 こちらも、加熱するじゃがいもの量が増えると調理時間が長くなりますが、あまり量を多くしすぎると加熱ムラができるので多くても1度に3,4個までの同時調理にしましょう。

◆カットしたレンチンじゃがいもの食べ方や調理での使い方

カットしてからレンジで加熱する方法は、あらゆる料理の下ごしらえとして利用すると時短になります。

ジャーマンポテトやオムレツの具としてレンジで火を通してから再加熱をしたり、出来上がったカレーやスープの具としてレンジ加熱したじゃがいもを入れることもおすすめです。

もちろん、ポテトサラダやマッシュポテトにするにもつぶしやすくて重宝します。

品種ごとに加熱時間の違いはあるの?

カラフルなじゃがいも

ジャガイモには様々な品種があります。肉色(可食部)が白っぽい男爵やメークイン、黄色っぽいキタアカリなどの他、カラフルな品種で有名なのは皮も肉色も赤いノーザンルビーや、紫色のシャドークイーンです。

品種によって加熱時間が大きく変わることはないのですが、それぞれの品種で形にも特徴があり、細長い品種と丸い品種を比べると、丸ごとレンジ加熱するときには少々加熱時間が変わることがあります。火の通りが心配な時は竹串で確認するようにしましょう。

レンジで簡単!おすすめレシピ

電子レンジでじゃがいもを調理するコツをお伝えしたところで、レンジを有効に活用した簡単なじゃがいも料理を紹介します。

◆定番のじゃがバター

じゃがバター、イカ塩辛のじゃがバター焼き

じゃがバターはじゃがいも(1個)を丸ごと加熱する方法で火を通した後、包丁で十字に切れ込みを入れて軽く開き、バター(10~15g)を乗せるだけで完成です。
お好みで塩や醤油、だし醤油、塩辛、たらこ、松前漬けなどをトッピングして召し上がれ!豪華に鮭フレークとイクラを乗せても絶品です。

◆レンジで下ごしらえ!ジャーマンポテト

ソーセージとピーマンのじゃがバター

じゃがいも(1個)の皮を剥き、一口大に切ってからレンジで火を通します。その間に玉ねぎ(1/6個)、ピーマン(1/2個)、ソーセージ(2~3本)を食べやすい大きさに切り、オリーブオイル(大さじ2)を加熱したフライパンで中火で炒めます。じゃがいもに火が通ったらフライパンに入れ、好みの焼き色が付いたら塩コショウ、顆粒コンソメなどで味を付けて完成。

◆ミルキーなチーズポテト

ミルキーなチーズポテト,マッシュポテト

じゃがいも(1個)の皮を剥き、一口大に切ってからレンジで火を通します。加熱後、熱々のうちにつぶし、シュレッドチーズ(大さじ2)、牛乳(大さじ2)、砂糖(小さじ1)、塩コショウ(少々)を入れてよく混ぜ合わせれば完成です。ミルキーで甘じょっぱいマッシュポテトになり、そのまま食べる以外にもハンバーグやビーフシチューなどの洋食の付け合わせにもなります。

まとめ

じゃがいもをレンジで加熱する方法やポイント、それを使った料理を紹介しました。
じゃがいもは加熱するのに時間がかかる野菜と思われがちですが、電子レンジを使うことで時短になり、様々な料理の下ごしらえに使うこともできます。また、煮崩れの心配もないのでじゃがいも料理のハードルがグンと下がりますよ!

ぜひ日常に役立ててくださいね。

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