【カジカ】を食べよう!“鍋こわし”と呼ばれるほど美味しい魚。食べ方や旬の時期など詳しく紹介

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「カジカ」は北海道の冬を代表する魚の一つです。アンコウ同様に骨以外は捨てるところがなく、その見た目からは想像できないほどの美味しさで、味噌仕立ての鍋料理である「カジカ汁」は別名“鍋こわし”とも呼ばれる郷土料理として知られています。今回は道産子に愛されるカジカの食べ方のほか、栄養とその効能、旬の時期についても詳しく紹介します。

【カジカ】とはどんな魚か?

「カジカ」と一言で言っても様々な種類があります。主に淡水(川)に生息するもの、またで生息するもの。今回は食べて美味しい海に生息するカジカのお話です。日本近海には50種類以上のカジカがいるとされ、主に食用とされるのは「トゲカジカ」「ケムシカジカ」「ギスカジカ」「ニジカジカ」の4種類。北海道でカジカと言えば「トゲカジカ」「ケムシカジカ」です。

『トゲカジカ』の特徴

トゲカジカ

大きなもので体長は70cm、重量は10kg前後にもなる「トゲカジカ」。北海道で獲れるカジカ類の中では最も大型の種類で、身が引き締まる冬が旬の魚です。別名「なべこわし」。その名前の由来は、あまりの美味しさに鍋の底までつっついて、ついには鍋を壊してしまうということに由来します。

産卵期は12月〜2月で、身だけでなく、卵も美味しく食べることができます。特に肝臓は「海のフォアグラ」とも呼ばれるほどに美味。鍋料理のほかの食べ方は、唐揚げや煮物が一般的。骨を除いて捨てる部分がなく、アンコウにも似た存在です。 他の別名として、オキカジカ、マカジカ、モカジカ、ヤリカジカがあります。

『ケムシカジカ』の特徴

ケムシカジカ

体長は35〜40cmほどの「ケムシカジカ」。細いトゲがあったり、見た目があまり美しくないことからその名が付いたようです。北海道では「当別(とうべつ)カジカ」とも呼ばれています。

トゲカジカに比べると小さいものの、鍋物や味噌汁の具として人気。産卵時期は晩秋から冬にかけてで、その真子(卵巣)は醤油漬けにして食べられます。卵はイクラに比べるとサイズはひと回り小さく、皮の弾力が強くて硬くプッチプチの食感を楽しむことができます。その味や食感は飛び魚の卵「とびっこ(とびこ)」を大きくしたイメージに近いです。ご飯のおかずやお酒のつまみとして人気で、北海道の漁師町では定番のカジカ料理として知られています。

カジカが美味しい旬の時期はいつ?

カジカは漢字で書くと「鰍(かじか)」。魚偏に秋と書く通り寒くなってくる季節に旬を迎えます。北国の魚である「カジカ」は冬になると身が引き締まり、脂も乗ってきます。産卵期も冬であり、普段生息する水深の深いところから浅い沿岸部に移動してくるため漁獲量も多くなります。産卵に備えて栄養を蓄え、肝も大きく育ち、身も卵も美味しく味わえるのが冬なのです。とにかくこの時期はお手頃な価格でたくさん食べることができます。

カジカの美味しい食べ方

カジカの見た目はなかなか食べたいと思わせないビジュアルをしていますが、実際食べてみると本当に美味しいお魚です。身も肉厚で食べ応えがあるためお子様にも食べやすいお魚ですよ。おすすめの料理を紹介します。

①カジカ鍋(カジカ汁)

北海道の郷土料理でもある「カジカ鍋(汁)」。生鮭を使った味噌仕立ての「石狩鍋」、塩鮭を使った昆布だしベースの「三平汁」と並び冬の北海道を代表する味覚です。ぶつ切りにしたカジカをお好みの野菜と味噌仕立てのスープで味わう鍋料理。淡白ながらホコホコの身、コラーゲンたっぷりの皮、濃厚な肝、そして骨から出た旨い出汁を楽しめます。あまりに美味しいため、この料理自体を「鍋壊し(なべこわし)」とも呼びます。

②味噌汁

カジカの味噌汁は北海道の家庭では定番のメニューです。さっと湯通しして臭みを取ってから味噌汁にしましょう。長ネギと味噌と昆布だけでもおいしいカジカの味噌汁ができます。鍋より少ない具材で手軽に済ませたい人におすすめです。

③煮付け

カジカは煮付けるのもおすすめです。甘じょっぱい醬油ベースの煮汁に湯通ししたカジカと生姜やネギを入れ、火か通るまで落とし蓋をして煮ます。一度冷ますことで味が良く染みますよ。食べる直前に温めましょう。

④唐揚げ

大きなカジカは切り身で売っている場合があります。カジカの切り身はムニエルや唐揚げにしてみましょう。醤油とおろし生姜・おろしにんにくを揉み込んで10分ほど置き、下味を付けてから片栗粉をまぶして180℃の油でカラッと揚げます。ぶりっとした身を思う存分楽しめます。

⑤ともあえ(肝和え)

身や胃袋を茹でて下処理し、同じく茹でた肝臓をすりつぶして身と一緒に味噌ベースの調味料で和えたもの。酒の肴にぴったりの一品です。お好みでねぎを入れるとさっぱりします。

⑥飯寿司(いずし)

米と麹を使って作る熟鮓(なれずし)で北海道の郷土料理。鮭やホッケの飯寿司が一般的ですが、石狩市厚田ではカジカを使った飯寿司が郷土の味として親しまれています。

⑦刺身

新鮮なカジカは刺身で食べることもできます。タイやヒラメといった白身魚に比べると旨みが少ないため、実際に食べると期待外れに思ってしまう人も。汁物・鍋物の方がおすすめです。

カジカの子の醤油漬け

主にケムシカジカの卵を使って作る醤油漬け。いくらに比べて皮に弾力があってプッチプチの食感が特徴。白いご飯にかけて食べたりお酒のお供に。

カジカの栄養

カジカのアラ,カジカの切り身

カジカは可食部100ℊあたり111kcal、タンパク質は15ℊ、脂質は5ℊ、炭水化物は0.2ℊ含みます。 カジカは脂質や炭水化物が低いためカロリーはそれほど高くありませんが、ミネラルやビタミンなどの栄養価が高い魚なので管理栄養士的にも普段から食べることをおすすめしたい魚です。詳しく解説していきます。

◆鉄

カジカ100ℊ中にを2.8㎎含みます。魚の中ではトップクラスの含有量!マグロの赤身(100ℊ中1.8㎎~2㎎)よりも多く鉄を含みます。鉄は正常な赤血球を作るために必須で、赤血球が酸素を体の隅々に運搬することで立ち眩みなどの貧血を防ぐために必要な栄養素です。鉄はビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が高まるため、にんじんやかぼちゃ、トマトなどの緑黄色野菜と一緒に食べることをおすすめします。

◆マンガン

マンガンはあまり聞き慣れない栄養素だとおもいますが、人間の生命活動に必要な必須ミネラルの一つです。主に酵素の活性化を助けたり、丈夫な骨を作るために働く栄養素です。カジカは100ℊ中にマンガンを0.31㎎含んでいます。

◆ビタミンB12

カジカ100ℊ中に28.2μℊのビタミンB12を含みます。成人は1日2.4μℊのビタミンB12の摂取が推奨されているため、何とカジカを10ℊ食べるだけで1日に必要なビタミンB12が摂取できるほど。ビタミンB12はDNAの正常な複製に使われたり、貧血の予防にも役立つ栄養素です。

◆コラーゲン

カジカの皮のプルプルした様子からわかるようにカジカの皮にはコラーゲンが豊富ですが、身もプリッとした弾力がありコラーゲンが多いことがうかがえます。コラーゲンは肌の弾力やみずみずしさを保つ働きがあるほか、傷の治りを早めたり、骨密度を高める働きがあります。

北海道のカジカを食べよう!

かじか汁,カジカ鍋

カジカの種類から旬、おすすめの食べ方から栄養までご紹介しました。北海道では秋になったらスーパーの魚コーナーに必ず並んでいる人気のお魚。「鍋こわし」と呼ばれるほど美味しいのに、お手頃な価格で楽しめるのが魅力です。アンコウ鍋にも負けない鍋料理です。身や肝のうまさ、そして卵をぜひ味わってみてください。

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