【農家のヨメ直伝!】玉ねぎは電子レンジで下ごしらえ。美味しい時短レシピ5選

北海道食材の豆知識
Ayaka Izawa

Ayaka Izawa

フリーランスで管理栄養士の仕事をしながら、北海道栗山町の井澤農園で販売・営業を行い、地域の産品作りや食育などの地域おこし事業にも関わっています。 自称「農家フェチ」!

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玉ねぎは毎日食べると言っても過言ではないほどのお手軽なメジャー野菜ですよね。煮てもよし、焼いてもよし、炒めても揚げても美味しく食べられる万能野菜です。 今回は管理栄養士の資格を持つ北海道の玉ねぎ農家のヨメである筆者が、手軽に作ることができる電子レンジを使用した玉ねぎレシピを紹介します。

玉ねぎを【電子レンジ】で調理するポイント

玉ねぎを電子レンジで温める

電子レンジは一度使うと手放せない便利家電ですよね。最近では一人暮らしでも大体の人が電子レンジを持っています。

しかし、電子レンジを食品を温めるだけに使うという人もいるのではないでしょうか。実は電子レンジは「煮る」料理や「蒸す」料理のほとんどに対応できる「調理家電」なのです。電子レンジで調理をしたことが無い人はこれを機にレンジ調理に挑戦してみてください。 まずは玉ねぎを調理する際のポイントをお伝えします。

①食べたい料理や好みの食感に合わせ、切り方と電子レンジの加熱時間を調整

玉ねぎを加熱した料理には、さっと炒めて玉ねぎの食感を残す料理や、しっかり加熱して柔らかくする料理、トロトロになるまで煮込む料理などがあります。電子レンジで調理する際は、どんな料理に仕上げたいかで切り方と加熱時間を調整しましょう。 また、何人分を調理するかでも加熱時間が変わります。

②食材が平らになるように皿に入れる

電子レンジは便利な家電ですが、加熱する食材の量が多いと加熱にムラが生じます。
耐熱皿やボウルで加熱する際はなるべく加熱ムラができないように食材の重なりに差が出ないように入れましょう。

③ラップをかける

ラップをかけるかかけないかで悩む人もいるかと思いますが、電子レンジで玉ねぎを調理する際はかけてあげたほうが加熱ムラを防げます。
さらに食材を蒸す効果も得られ、余計な水分も飛ばず柔らかく仕上げることができます。

また、油や調味料を使って玉ねぎをレンチンする場合、調味料や油が電子レンジの庫内で飛び散ることもあります。ラップはその飛び散りも防ぐことができるため、後片付けも楽になります。

北海道産玉ねぎ

【電子レンジ】は下ごしらえで大活躍!

料理の下ごしらえにも電子レンジは優秀です。カレーやシチューの具として食感のある玉ねぎを食べたい場合や、飴色玉ねぎを作る時にも手軽に使えて時短にもなります。

料理に玉ねぎを後入れするときは火の通し方が甘いと玉ねぎの辛さが残ることも。電子レンジであらかじめ火を通しておけばその心配もありません。

①電子レンジで「炒め玉ねぎ(飴色玉ねぎ)」

飴色に炒めた玉ねぎ

ハンバーグを作る時、炒めた玉ねぎを入れる作り方があります。玉ねぎを透明に炒めてから入れると肉にジューシーさを出すことができ、飴色になるまで炒めてから入れるとハンバーグに甘みと旨味が増します。

軽く炒めた玉ねぎを入れたい場合、フライパンを使わずに電子レンジのみで下ごしらえができます。

  1. みじん切りにした玉ねぎ(1/2個分)を耐熱皿に平らに入れてお好みでバターかサラダ油(小さじ1)を入れてラップをふんわりとかける。
  2. 電子レンジ(600W)で1分加熱。
  3. 全体を混ぜ、ラップをピッタリとかけて3分ほど加熱するとしっとりとした炒め玉ねぎが出来上がり。

飴色玉ねぎにしたい場合は、「レンチンして作った炒め玉ねぎ」をフライパンに入れて水分が飛ぶように中火~強火で炒めましょう。生から炒めるよりもぐっと時短することができます。

加熱後の玉ねぎをハンバーグに入れる際は粗熱を取って人肌以下に冷めてから入れましょう。熱々の玉ねぎを生肉に合わせると肉に変に熱が入ってしまい美味しさが損なわれます。

②電子レンジで「カレー」や「シチュー」の具を下ごしらえ

ごろごろ具材のクリームシチュー

カレーやシチューはしっかり煮込んで作ると先に入れた食材が煮崩れてしまうことも。煮崩れた野菜は料理を美味しくしてくれるため、具として大きな野菜を楽しみたい場合はレンチンした野菜を後入れすることをおすすめします。くし切りにした玉ねぎ(1/2個)を耐熱皿に入れ、ふんわりとラップした後に電子レンジ(600W)で2~3分加熱しましょう。じゃがいもやニンジンは柔らかくなるまでの加熱時間が異なるため別々に加熱すると失敗しません。

③電子レンジで「和え物」や「オニオンスライスサラダ」を作る

オニオンスライスサラダ

お好みの厚さにスライスした玉ねぎ(1/2個分)を耐熱皿に平らになるように入れ、ふんわりラップをしたら電子レンジ(600W)で1分~1分半加熱します。 加熱後はすぐラップを取り、粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やすとサラダや和え物に使えます。辛味を抜きつつ、食感が残るような仕上がりが理想です。

実践!電子レンジの時短レシピ5選

上記のポイントを押さえ、玉ねぎのレンチンレシピに挑戦してみましょう。
電子レンジは時短になる上、良い意味でシンプルです。玉ねぎそのものを味わう料理が簡単にできますよ。生産者おススメのレシピを5種類紹介します。

◆ゴロっと玉ねぎのレンチンポン酢がけ(2人分)

ゴロっと玉ねぎのレンチンポン酢がけ

玉ねぎ(1個)の皮を剥き、横半分に切る。半分に切った玉ねぎを切り口を上にして十字に1㎝の深さの切り込みを入れ、耐熱皿に並べて乗せる。ぴったりとラップをかけて電子レンジ(600W)で5分ほど加熱。鰹節とポン酢をお好みでかけて召し上がれ! 丸ごと1個のまま加熱する場合も同じ時間で大丈夫です。1個の場合はゴマだれやお好きなドレッシングをかけると食べ飽きないですよ。

◆サラダチキンと玉ねぎのナムル(2人分)

サラダチキンと玉ねぎのナムル

お好みの厚さにスライスした玉ねぎ(1/2個分)を耐熱皿に平らになるように入れ、ふんわりラップをしたら電子レンジ(600W)で1分~1分半加熱。加熱後はすぐラップを取り、適度に割いたサラダチキン(1パック100~120g)と合わせる。ごま油(大さじ1)、塩(2つまみ)と軽く和えたら完成!韓国のりやキムチをトッピングしても美味です。

◆玉ねぎのコンソメスープ(2人分)

玉ねぎのコンソメスープ

玉ねぎ(1個)を大きめのくし切り、または縦に二回包丁を入れて1/4にする。500mlほど入る耐熱容器に、玉ねぎ、水(200ml)、顆粒コンソメ(小さじ1/2)、ベーコン(1枚を1㎝の幅に切る)を入れ、ふんわりとラップをかけて、電子レンジ(600W)で6分加熱。

仕上げに黒コショウや塩で味を調え、完成! プラスチックボウルやシリコン容器だと加熱後熱くなりづらくて扱いやすいです。

◆玉ねぎと油揚げの煮びたし(2人分)

玉ねぎと油揚げの煮びたし

玉ねぎ(1/2個)を1.5㎝幅のくし切りにし、長さ3㎝幅5㎜に切った油揚げ(1/2枚)と一緒に耐熱皿に入れる。しょうゆ(小さじ1)、みりん(小さじ1)、和風顆粒だし(少々)も入れて軽く混ぜ、平らにしたらラップをピッタリかける。電子レンジ(600W)で4分間加熱し、玉ねぎがクタッと柔らかくなれば出来上がり。

千切りにしたニンジン少々やブナシメジなども一緒に入れて加熱すると彩りよい仕上がりになります。

◆玉ねぎと豚バラ肉の温しゃぶ(2人分)

玉ねぎと豚バラ肉の温しゃぶ

お好みの厚さにスライスした玉ねぎ(1個分)を耐熱皿に平らになるように入れ、その上に豚バラ肉の薄切り(6~8枚)をなるべく重ならないように敷き詰める。ふんわりラップをしたら電子レンジ(600W)で4分加熱。

肉の色がしっかり変わっていたらラップを取り、お好みのタレで召し上がれ!

まとめ

玉ねぎは様々な料理に使える上、1玉50円ほどで買えるお財布にもうれしい野菜です。
しかも、玉ねぎのレンジで作る料理はどれも簡単で短時間でできるものばかり。玉ねぎは常温で日持ちもするため、常備しておくと毎日の食事作りが楽になりますよ。
玉ねぎ農家のヨメレシピ、ぜひお試しください!

北海道産玉ねぎ

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