とうもろこしは電子レンジ調理がおすすめ。皮ごと簡単、茹でるより早く美味しく!

北海道食材の豆知識
Ayaka Izawa

Ayaka Izawa

フリーランスで管理栄養士の仕事をしながら、北海道栗山町の井澤農園で販売・営業を行い、地域の産品作りや食育などの地域おこし事業にも関わっています。 自称「農家フェチ」!

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少人数の家庭や一人暮らしだと、とうもろこしを茹でるような大きな鍋が無い…という場合も。そんな時には電子レンジが活躍します!

電子レンジで加熱すると味が落ちるのではないかと心配になるかもしれませんが、実は利点もたくさんあります。
今回は、とうもろこしを茹でるハードルがググっと下がる、レンジでのとうもろこしの食べ方をお伝えします。

簡単で味が凝縮!【レンジでチン】

とうもろこしの粒、スイートコーン

とうもろこしの食べ方と言えば、茹でるか焼くがメインではないでしょうか。1本まるごと茹でる際は大きな鍋が無いと茹でられない上、暑い夏に大鍋でお湯をぐらぐら沸かしながら茹で加減を見るのは大変です。また、茹でると水にとうもろこしの美味しさや栄養素が溶け出てしまうので、とうもろこしが若干水っぽくなってしまい本来の味が楽しめなくなってしまいます。

焼く場合、とうもろこしは円柱状で焼く面が多く、焼いている間は火から離れません。

その反面、電子レンジは栄養素も美味しさも逃がさず、とうもろこしの味をダイレクトに味わうことができる大変優秀な家電と言えます。

レンジで加熱するとシワシワにならないの?

シワシワのとうもろこし

とうもろこしを食べる際、たまにとうもろこしの粒にシワが寄りジューシーさが損なわれているものに当たることがあります。これは、とうもろこしの実の水分が蒸発してしまっている証拠です。

レンジで加熱する場合、とうもろこしが持つ水分を逃さずに蒸し焼きにすることができるので、シワにはなりにくいというメリットがあります。
さらにシワにならないようにするポイントとして、熱々のまますぐ食べるのであれば大丈夫ですが、冷ましてから食べる場合は粗熱が取れるまでは皮を剥かないこと。

加熱方法や皮を剥くタイミング以前に、干ばつで雨が少ない時に収穫されたとうもろこしや、保存中に乾燥してしまったとうもろこしはシワができやすいです。しわにならないとうもろこしが食べたい場合は、適度に雨が当たる場所で育ったとうもろこしを選んだり、信頼できる農家さんから購入することをおすすめします。

とうもろこしを電子レンジで加熱する方法

とうもろこしを電子レンジで茹でる

電子レンジを使ってとうもろこしが調理できると分かりましたが、気になるのは加熱時間。1本の場合と、2本以上の場合でコツがあるのでわかりやすくお伝えします。

皮付きのとうもろこしの場合は薄皮を残して調理することで、まんべんなく熱が伝わり加熱後の水分の蒸発を防げます。皮をすべて剥いてしまっている場合はとうもろこしをぴったり隙間がないようにラップで包みましょう。

●1本の場合

とうもろこしの実が見えないように薄皮を2~3枚残した皮付きのとうもろこしをそのまま電子レンジに入れ、500~600wで3分間加熱。ひっくり返してからもう2分間加熱します。皮を残すことでとうもろこしがまんべんなく蒸されて美味しく加熱できます。

電子レンジから出し、とうもろこしの皮の付け根から1㎝の実の部分を皮の上から包丁で切り落とした後、とうもろこしの頭の方から押し出すようにするとツルンと取り出せますよ。お好みで塩を振るか、水50㏄に塩5gを溶かした塩水にさっとくぐらせて召し上がれ!

そもそもレンジが小さく、1本丸ごとレンジに入らない場合は皮をすべて向き、半分に切るか折ってからそれぞれをラップでぴったり包んでから加熱してみてください。

●2本以上の場合

2本の場合は薄皮を残した皮付きのとうもろこしを平行にレンジに入れ、500~600wで6分間加熱。ひっくり返してからもう3分間加熱します。電子レンジの大きさやスペックにもよりますが、ファミリー用の電子レンジなら最大3本までなら一緒に加熱してもそれほど加熱ムラなく仕上がります。3本の場合は500~600wで6分間加熱。真ん中と左右どちらかのとうもろこしを入れ替えて3本すべてをひっくり返してから2分間加熱、左右のとうもろこしを入れ替えてもう2分加熱します。やや入れ替える手間があるので、3本電子レンジに入れるよりも2本ずつ加熱した方が楽かもしれません。 すぐに食べきれない場合はレンジ加熱してから粗熱を取った後、薄皮のまま冷蔵庫に入れましょう。薄皮がラップの代わりをして保湿してくれます。4-5日は美味しく食べられますが、薄皮はラップよりも保湿能力が高くないので、1日以上冷蔵庫に入れて置く場合は薄皮の上からラップをして保存すると良いです。

一品料理も電子レンジ調理でできる!とうもろこしレシピ

電子レンジ調理

とうもろこしを茹でずに電子レンジで加熱する方法はわかりましたね。レンジは茹でる代わり使う以外にも、簡単な料理を作る時にも使うことができます。次は、洗い物も手間も少ないレンチン簡単レシピをご紹介します。

とうもろこしのツナマヨサラダ

とうもろこしのツナマヨサラダ、ツナコーン

生のとうもろこし(1本)を芯に沿って包丁で実を切り落とし、耐熱皿へ入れてラップをし500~600wで4分間電子レンジ加熱します。ラップをはがして粗熱を取った後、油分(水分)を切ったツナ(ツナ缶1缶分)とマヨネーズ(大さじ1.5)、ブラックペッパー(少々)を加えてよく混ぜ、完成。お好みで醤油を少々入れても美味ですよ。

パンにはさんでも良し、ごはんに乗せても良しの万能サラダです♪

失敗無し!レンチン焼きとうもろこし(1本分)

焼きとうもろこし

皮付きとうもろこしを先述の方法で電子レンジ加熱してから、皮を剥き食べやすくフライパンに入る大きさに切ります。縦に切ってかまぼこ型にしても良いです。

フライパンに油を小さじ1入れ、とうもろこしを入れ、やや焦げた香りがするまで動かさず中火で4~5分焼きます。焼き目がついてきたらとうもろこしを少しずつ転がすように全体的に焼き、好みの焼き色をつけていきます。仕上げに火を止めた後すぐに醤油(大さじ1/2)とみりん(大さじ1/2)、お好みでバターを少々入れて絡ませ、完成。 フライパンで生の状態から焼きとうもろこしを作ると加熱ムラができやすいのですが、レンジであらかじめ火を通してからフライパンで焼き目を付けると失敗知らずです。醤油を入れると焦げ付きやすいので、フッ素加工がしてあるフライパンが扱いやすいです。

電子レンジでバターコーン(1本分)

ベーコンとバターコーン炒め

生のとうもろこし(1本)を芯に沿って包丁で実を切り落とし、1㎝の角切りにしたブロックベーコン(50g)とともに耐熱皿へ。ふんわりラップをした後500wで4分間電子レンジ加熱。醤油(小さじ1)、バター(10g)を入れて混ぜて完成。お好みで塩コショウをかけて召し上がれ。

もちろんフライパンでも調理可能です。フライパンで作る場合は全部の材料+水(大さじ1)をフライパンに入れ、蓋をして中火で3分間ほど蒸し焼きにしてから蓋を取り、軽く水分を飛ばすと良いです。

電子レンジでできるコーン蒸しパン(ココット4個分)

電子レンジでできるコーン蒸しパン

ボウルにホットケーキミックス(150g)と卵(1個)、牛乳(または豆乳、100㏄)を入れて泡だて器でよく混ぜ、生のとうもろこしの1/3を包丁で実だけ削ぎ落し、生地に合わせてスプーンで軽く混ぜます。

タッパーなどの耐熱容器やココットに生地を8分目まで入れ、生地に当たらないようふんわりとラップをかけて500~600wで約4分電子レンジ加熱すると出来上がり!

ホットケーキミックスを使わない場合、小麦粉(120g)、砂糖(30g)、ベーキングパウダー(小さじ1と1/2)、塩(ひとつまみ)で代用も可能です。

まとめ

北海道産のスイートコーン、ゴールドラッシュ

とうもろこしは気軽に電子レンジ加熱するだけで食べられ、しかも栄養価もおいしさも損なわずに調理することができることがわかりましたね。また、電子レンジでできる簡単レシピも紹介しました。電子レンジはとうもろこしに使うに限ったことではなく、とても便利で優秀な家電なので是非使い方をマスターしてくださいね。

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