ワインの搾りかすを表面にまぶしたチーズは数多く存在しますが、なかなか絶妙なバランスを持つものに出会うことが難しかった筆者。そんな中、白糠酪恵舎の『テネロアルヴィノ』と出会い、その美味しさに驚かされました。ワインカスとチーズの味が絶妙なバランスを保ち、様々なシーンで楽しむことができる一品です。詳しく紹介しますね。
お取り寄せ先の紹介
白糠酪恵舎(しらぬからくけいしゃ)は、北海道の道東エリア白糠町にあるチーズ工房です。酪農村の恵みである搾りたての美味しい生乳を地元で活かしたい、という願いを込めて名付けられました。ミルクの風味を最大限に活かすために、生乳の扱いには細心の注意を払い、塩味も絶妙なチーズに加工しています。
本場イタリアのチーズはその土地土地の「郷土料理」という立ち位置です。酪恵舎も地域の郷土料理となるチーズを作り出したいという思いから、イタリアでチーズ作りの製法を学び、その技術と日本人の精神で日本人が美味しいと感じるチーズを追求しています。
※白糠酪恵舎の『ロビオーラ』、『タンタカ』というチーズも別の記事で紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
白糠酪恵舎の『テネロアルヴィノ』はどんなチーズ?
『テネロアルヴィノ』は赤ワインの搾りかすに漬け込んだセミハードチーズです。同じような作り方をしているものは「酔っぱらいチーズ」とも呼ばれ、イタリア産の「テストゥン・アル・バローロ」が特に有名です。
北海道池田町のワイン「山幸(やまさち)」を搾った後のぶどうのカスに漬け込むことで、チーズとワインのマリアージュがこれ1つで楽しめます。「山幸」はぶどうの名前で、在来種である野生の「山ブドウ」を親に持つ品種であるため、搾りかすの香りもワイルドで力強く感じます。
ワインの仕込み時期にも重なる11月上旬から2〜3カ月かけて漬け込むという冬から春にかけての限定品。いつでも手に入るものではないため、販売期間中に見つけたらぜひ一度は手に取っていただきたいチーズです。
熟成期間は90日以上となっていますが、旨味がガツンとくるタイプではありません。しっとりまろやかで濃厚なミルクの風味を楽しめます。
白糠酪恵舎の『テネロアルヴィノ』を実食レポート
『テネロアルヴィノ』の塩分は100gあたり0.95gと通常のセミハードチーズにしては少な目。塩分が少ないからこそミルクの風味とワインの香り、滑らかなチーズの食感に集中できる感じがします。そのまま食べてみても塩分は感じにくく、しょっぱい味が好きな方には若干物足りないかもしれませんが、これはこれでミルク本来の味がよく分かって美味しさを感じます。
ワインとチーズの組み合わせが既にできているので、合わせる食べ物は生ハムやカラスミなどの塩分が強いお供がおすすめです。しっかり塩が効いているおつまみが多く選ばれることを想定して、チーズの塩味を押さえているのかもしれません。
ドライフルーツとの相性も良く、おやつ感覚で食べてみるのもおすすめです。赤ワイン、ロゼワインともにバランスよく合わせることができ、ナッツやクラッカーと共に楽しむことでより一層の美味しさを引き出すことができますよ。
最後に
白糠酪恵舎の『テネロアルヴィノ』を紹介しました。チーズ単体でもじっくり味わうことができる面白いチーズですが、一緒に食べるおつまみによっても表情が変わります。お家でゆっくり晩酌する際には特におすすめです!こだわりのおつまみと一緒にいかがでしょうか。
商品情報
商品名 | テネロアルヴィノ |
種類別 | ナチュラルチーズ |
原材料 | 生乳(白糠産)、塩 |
内容量 | 100g |
保存方法 | 要冷蔵(10℃以下で保存) |
製造者 | 株式会社白糠酪恵舎 北海道白糠郡白糠町茶路東1線116番地11 |