日本では主にホルスタイン種(白黒模様の乳牛)のミルクで作られるチーズが一般的ですが、海外からは様々な動物の乳を使ったチーズが輸入されています。ジャージーやインダス牛、水牛、ヤギ、ヒツジの乳から作るチーズもメジャーで選択肢が豊富にあります。
今回ご紹介するのは、北海道十勝エリアで放牧している山羊の乳を使ったキサラファームさんの『十勝シェーブル・炭』という珍しいチーズです。
お取り寄せ先の紹介
キサラファーム(北海道清水町)は「十勝千年の森」という観光施設の中にある農場です。
十勝千年の森は、温暖化防止を含む環境貢献活動「カーボン・ オフセット(炭素の相殺)」を起源に、森・庭・ 農・アート・食と「人」が自然と触れ合える場所です。チーズ工房やヤギの放牧地があるほか、カフェやデザインされたお庭、広大な森、チーズ作り体験やセグウェイに乗れるなどのアクティビティも揃った観光施設です。
十勝千年の森の中にある「キサラファームチーズ工房」では牧場で約70頭のヤギを飼育し、のびのび育ったヤギたちのミルクを大切に加工し、チーズなどの乳製品を製造しています。近隣の放牧主体の牧場から牛の生乳も仕入れ、牛乳で作るチーズ等も製造しているため、山羊だけのチーズ、牛だけのチーズ、両方を混合したチーズの取り扱いがあります。
コンセプトは「ちょっと良い日に食べるチーズ。」ということで、可愛いたたずまいでありながら気品のあるチーズです。
キサラファームの『十勝シェーブル・炭』はどんなチーズ?
キサラファームチーズ工房のチーズ作りは手作業にこだわり、なるべく機械を使わないようにしています。また、製造過程で出る副産物も自然へと循環させています。動物たちに優しく、環境にも優しいチーズ作りをすることで、素材が持つ風味を最大限に活かしたチーズが生まれると言えます。
『十勝シェーブル・炭』は可愛らしい子ヤギのイラストが描かれた黒色の箱に入っています。
シェーブルチーズはフランス発祥の山羊のミルクから作られるチーズです。独特の風味と香りがあり、牛の生乳で作られた普段から食べ慣れているものとは全く違った味わいがします。ヤギのミルクに含まれる脂肪分は牛に比べると少ないため、口当たりが軽く感じられるという特徴もあります。
化学肥料や農薬を使用しない草をたくさん食べて育ったヤギから作られるチーズなので、特別な日にゆっくり味わいたいですね。
キサラファームの『十勝シェーブル・炭』を実食レポート
表皮の黒と中の山羊チーズの白のコントラストがとても美しいチーズです。
一口食べてわかるシェーブルならではの香り。山羊の存在感をしっかりと感じられる本格派で、個性的な味わいの美味しいチーズです。ヨーグルトのような適度な酸味もあり、香りを強く感じても後味は爽やかでとても食べやすいです。
炭の香りや苦みのようなものは無いのですが、炭が付いている部分はマイルドでコクを強く感じます。山羊独特の香りも、炭の部分は薄く感じるような気がしました。
常温に戻して食べると山羊の香りとチーズの濃厚さを味わえます。冷えたまま食べてもくちどけが良く、ホロホロと崩れながら舌に溶ける食感を楽しめます。冷たい方が独特の香りが押さえられ、チーズの味自体を強く感じました。
食べる際の温度はお好みで試してみてください。
ヨーグルトのような酸味があるため、ジャムとの相性が抜群です。ミニクロワッサンにスライスした『十勝シェーブル・炭』とお好みのジャムを挟んでサンドしてみてください。大人のデザートに変身しますよ!
最後に
十勝千年の森(北海道清水町羽帯南10線)の中にある「キサラファームチーズ工房」の『十勝シェーブル・炭』を紹介しました。ヤギの乳と言えば「アルプスの少女ハイジ」で主人公の女の子ハイジが絞っていたのを思い出します。ハイジの世界感にひたりながら、ちょっと良い日にシェーブルチーズを選んで食べてみてはいかがでしょうか。
商品情報
商品名 | 十勝シェーブル・炭 |
種類別 | ナチュラルチーズ |
原材料 | 生山羊乳(北海道)、食塩/植物炭 |
内容量 | 120g |
保存方法 | 要冷蔵(10℃以下で保存) |
製造者 | 株式会社キサラファーム 北海道帯広市東1条南8丁目2番地 |
製造所 | 十勝千年の森チーズ工房 北海道川上郡清水町羽帯南10線104 |