チーズの文化はそもそも、ヨーロッパが発祥と言われています。日本のチーズ作りはヨーロッパに見習ってたくさんの職人たちが勉強しながら作り続けていることで、こんにちのレベルまで達しています。
その中でも「より日本らしいチーズ」を作ろうと試行錯誤している工房もたくさんあります。今回紹介するのは共働学舎新得農場さんの『さくら』という、日本の春を感じさせるチーズです。
お取り寄せ先の紹介。
「共働学舎」とは1974年に宮嶋眞一郎によって長野県で始められた、経済的自立を目指した村のような形のコミュニティーです。「競争社会ではなく協力社会を」の理念の元、身体的・精神的・境遇上の理由で社会で生きづらさを感じている人たちと生活や仕事を共にし、だれもが活躍できる環境づくりを実践してきました。現在は全国に5か所で活動しています。
新得町は北海道十勝平野の西の玄関です。新得農場では主に酪農や乳製品の生産、野菜や米、蕎麦を育てる農場です。
搾乳した新鮮なミルクは機械を使わずに高低差を利用した自然流下で工房まで運ぶほか、半地下の熟成庫は保湿性が高くて結露しにくい札幌軟石を採用しています。このようにして自然に寄り添った環境で作られたチーズはヨーロッパや国内外の大会で数々の賞を受賞しており、共働学舎新得農場は昨今ではチーズの生産で有名になっています。アイデアだけでなく、技術も一級なため共働学舎新得農場から独立したチーズ職人も多く居ます。
共働学舎新得農場の『さくら』はどんなチーズ?
『さくら』は共働学舎新得農場の看板商品と言えるチーズです。
酵母熟成したソフトタイプのチーズで、カマンベールのような見た目をしていますが、表皮までしっとりと柔らかな食感が特徴。口に含むと桜の香りが広がり、くちどけも滑らかなチーズです。ヨーロッパのチーズコンクールに出場する際に、日本らしさを演出するべく桜の塩漬けをチーズの上に乗せたことがきっかけで、このチーズは生まれました。
コロンとしたかわいい見た目の白カビチーズの上に桜の塩漬けがちょこんと乗り、チーズの下には桜の葉の塩漬けが敷かれています。和菓子のような日本人の繊細さと、桜の香り、日本の国旗を思わせるたたずまいに海外からの評価も高く得られています。
『さくら』を実食レポート
桜の葉の塩漬けも良い香りで見た目にも大人っぽく素敵。
ほのかな酸味と優しい甘味に桜の香りがふわっとただよう、春にピッタリのチーズです。
クセは無く、後味もスッキリしていて全体的に上品な味わいであることから、まさしく控えめな「大和撫子」のようなチーズだと感じました。
口の中で体温によって溶けていく際にはほろりとしたくちどけを楽しめますが、食べる30分ほど前に室温に戻しておくとより濃厚なくちどけを楽しめます。
ワインと合わせてもよし、はちみつやジャムを添えて和菓子のように楽しんでも良いですね。緑茶にも合います。
まとめ
共働学舎新得農場の数あるチーズの中でも人気のチーズである『さくら』を紹介しました。和菓子のような繊細な雰囲気と日本の国旗を思わせる姿にヨーロッパ諸国からも高い評価を受けているチーズです。ファンも多く、何度もリピートしている人もいますよ。
ぜひ一度お試しください!
商品情報
商品名 | さくら |
種類別 | ナチュラルチーズ |
原材料 | 生乳(北海道産)、食塩、桜花、桜葉 |
内容量 | 90g |
保存方法 | 要冷蔵(10℃以下) |
製造者 | 農事組合法人 共働学舎新得農場 〒081-0038 北海道上川郡新得町字新得9番地1 Tel(0156)69-5600 URL:https://kyodogakusha-online-shop.org/ |