今回は北海道のオホーツク海沿いに位置する興部(おこっぺ)町にあるチーズ工房アドナイから、『フロマージュ・ド・サリュ』を紹介します。チーズを作るために本州から移住されてきたご家族が経営している工房が作る、見た目も珍しく、食べた印象もかなりインパクト大な唯一無二の逸品です!チーズ通には気に入っていただけるはずです。
お取り寄せ先の紹介
チーズ工房アドナイはヨーロッパの農家がつくるチーズをお手本に、1996年以来独自の製法でチーズを作り続けています。創業者の堤田さんは熊本県の出身。北海道の大学を卒業したあと千葉県の乳業メーカーでサラリーマンをしていたところ、「興部(おこっぺ)町でチーズを作らないか」と誘いがあり移住したそうです。昔から休みの日にはチーズを試作し、お給料日には様々な種類を食べ比べていたとのことで、研究熱心な職人さんなんだと感じますね。
アドナイは興部町の南側に位置し、近隣の酪農家が搾った新鮮な生乳をすぐにチーズに加工しています。可愛い赤い屋根の工房ではリコッタやマスカルポーネなどのチーズから、しっかり熟成した固いチーズまで、たくさんの種類のチーズが作られています。札幌にも店舗 「adonaiとさとやま商店」を構えており、チーズの他にもスイーツや、ソフトクリーム、ヨーグルトなどが購入できます。
興部(おこっぺ)町はオホーツク海に面した漁業と酪農の町です。海と山の大自然に囲まれた町では新鮮な海産物が楽しめ、豊かな森林を活かした林業も盛んに営まれています。人口は3000人余りと多くはありませんが、美味しい海鮮に乳製品、カフェやレストランも充実していて近隣には温泉もあります。筆者も興部に何度も足を運んだことがあるほど魅力溢れる町ですよ。
※チーズ工房アドナイの『ミモレット』というチーズも別の記事で紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
チーズ工房アドナイの『フロマージュ・ド・サリュ』はどんなチーズ?
アドナイ製のチーズ包装を飾るのは、ひときわ目を引く“子羊”の図柄です。筆者は最初「羊の乳のチーズなのかな」と思ってしまいましたが、ちゃんと牛の乳のチーズでした(笑)。
ロゴマークの子羊にはしっかりと意味があり、キリスト教の聖書に出てくる子羊、そして守り、導いてくれるイエス・キリストを表しているそうです。
今回いただいたチーズは『フロマージュ・ド・サリュ』という四角い白かびタイプのチーズです。クリーミーな白カビタイプのチーズで熟成が浅いうちはあっさりと酸味があり食べやすい印象ですが、賞味期限ギリギリまで熟成を進ませると表皮がクリーム色になり若干のクセとまろやかで深みのある風味が楽しめます。
もともとは400g前後の大きな四角ですが、今回購入したのは1/2サイズにハーフカットしたものです。初めて食べる人にはこちらがおすすめですが、丸々1個を購入して半分は若いまま楽しんで、もう半分は熟成させるといった楽しみ方もありですね。
チーズ工房アドナイの『フロマージュ・ド・サリュ』を実食レポート
冷蔵庫から取り出して常温で20〜30分もすると、中はトロ〜っと溶け出してきます。フカフカの外皮は白カビチーズ特有のクセが少しありますが、塩味がしっかりついていて、そのまま食べても美味しいですよ。まずはそのままでこのチーズの特別な食感と味わいを楽しんでください。
クリスピーなクラッカーの上にこのとろけるチーズをのせた時の食感のハーモニーはたまらないものがあります。さらに生ハムを合わせるとワインのお供として最高の一品に。
ミニトマトと一緒にサラダにするとトマトの甘味と旨味を3倍ほどに増幅させてくれたような体感を得ました。このままカナッペにしてみてもお酒が進むおつまみとしてとても優秀ですよ!
最後に
チーズ工房アドナイの『フロマージュ・ド・サリュ』を紹介しました。クセのあるチーズが好きな筆者は賞味期限ギリギリまで熟成させ、トロッとしたテクスチャーと若干ピリッとしたアンモニア風味、ガツンとくる旨味を楽しみました。私の嗜好にぴったりのクセうまチーズに育ちましたよ。加熱すると風味がより強くなるため、グラタンやピザ、野菜のチーズ焼きのアクセントとして少量使用しても良いかもしれません。ぜひ味わってみてください。
商品情報
商品名 | フロマージュ・ド・サリュ |
種類別 | ナチュラルチーズ |
原材料 | 生乳(北海道産)、食塩 |
内容量 | 1/2サイズ(200g前後) |
保存方法 | 10℃以下で保存 |
製造者 | チーズ工房(有)アドナイ 北海道紋別郡興部町興部914-12 公式サイト:https://adonaicheese.stores.jp/ |