今回は道北エリアの興部町で酪農を営む冨田ファームさんで作られているウォッシュチーズの実食レポートです。 興部町は北海道に数ある難読地名の一つで「おこっぺ」と読みます。今回食べた『おこっぺ山のチーズ』は濃厚なミルクの甘味を感じながら、ウォッシュチーズ独特の複雑な風味を楽しめるチーズです。
お取り寄せ先の紹介
興部(おこっぺ)町は北海道のオホーツク地方に位置します。寒さが厳しいために野菜を育てるような農業は難しく、結果、酪農が盛んになったような土地です。
冨田ファームは80ヘクタール(東京ドーム約17個分)の広大な大地に約180頭の牛を飼い、毎日約2000ℓの牛乳を生産する大きな牧場です。牧場では化学肥料を一切使用せず、牛が出す糞尿も堆肥に変えてまた牧草地に戻すという「循環農法」を行っています。牛乳には安心、安全の証である「有機JAS」の認証も取得しています。
放牧も行いますが、牛舎もあります。牛がつながれている牛舎ではなく「フリーストールパーラー」という牛たちが自由に行き来できる構造になっています。そんな環境の中でストレスが少なく育った牛から搾るミルクで作るチーズは素材の味が活きています。
チーズは数々のコンテストで入賞経験があるため、食べる前から期待できますよ。
※冨田ファームの『ジャパンブルーおこっぺ』、『カムイ・スイ(和製エメンタール)』というチーズも別の記事で紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
冨田ファームの『おこっぺ山のチーズ』はどんなチーズ?
『おこっぺ山のチーズ』はミルクの甘味を感じながら、ウォッシュのクセが良いアクセントに感じられるチーズです。
「ウォッシュチーズ」とは熟成する過程で塩水やアルコールなどの液体をチーズの表面にまとわせながら熟成させるチーズです。チーズの表面に菌が付きやすくなり、熟成が進みます。表面のスキン(皮)はしっかりしていますが、内側はトロトロのクリーム状に熟成していきとってもマイルド!ただ、スキンは臭いが強いものが多く、ツウ好みのチーズです。
冨田ファームの『おこっぺ山のチーズ』を実食レポート
チーズは常温に戻した状態と、冷蔵庫から出したてとでは感じる味や香り、食感も変わります。『おこっぺ山のチーズ』は冷たいまま食べるとモチモチ、カットして常温に戻してから食べるととてもクリーミ―。どちらも捨てがたい食感です。
塩味が薄めで100gあたり食塩相当量1ℊ。ウォッシュ独特の香りも控えめのため、クリームチーズのように使うのもおすすめ。甘みの強いドライフルーツとの相性がバッチリです。
筆者はドライフルーツやナッツがギッシリ詰まったハード系のパンと合わせるのが好きでした。
最後に
カマンベールチーズとは一味違う、トロットロの熟成の仕方は感動ものですよ!ミルクの味もしっかり生きているので、ウォッシュの香りだけでない楽しみ方ができます。
『おこっぺ山のチーズ』は「ウォッシュタイプに挑戦してみたいけど勇気が必要…」と思っている人にもおすすめできるチーズです。ぜひ味わってみてください。
商品情報
商品名 | おこっぺ山のチーズ |
種類別 | ナチュラルチーズ |
原材料 | 生乳(北海道産)、食塩 |
内容量 | 100g |
保存方法 | 要冷蔵(10℃以下で保存) |
製造者 | 有限会社冨田ファーム 北海道紋別郡興部町字宇津99-8 |