カジカの子の醤油漬け
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kcal3.8
g※「カジカの子」は栄養価が解析されていないため、カロリー・塩分は同じ作り方の「いくらの醤油漬け」の数値を記載しています。
《材料》
カジカの子 300〜350g
(●)醤油 50ml
(●)酒 20ml
(●)みりん 20ml
(●)水 大さじ1
《作り方》
- 漬けだれを作る。(●)の材料を鍋に入れて火にかけ、軽く煮立たせてアルコールを飛ばし、冷ましておく。
- 40℃前後(人肌程度)のぬるま湯に塩を入れ、食塩濃度5%の塩水を作る。何度か食塩水を入れ替えるため、多めに作っておくと効率が良い。
- 2で用意したぬるま湯食塩水の中に「カジカの子」を入れて卵巣の膜をやさしく破り、指の腹を使って卵をつぶさないようにほぐしていく。卵がパラパラとほぐれたら、浮いてきた薄皮や筋、ごみを取り除いてザルに上げる。
再びボウルに戻してぬるま湯食塩水を注ぎ、やさしくかき混ぜながら薄皮やつぶれた卵の白い幕を取り除き、きれいになるまで2~3回繰り返す。 - 筋や薄皮がきれいに取り除けたら、ザルにあげて5分放置して水切りをする。
- 保存用の瓶や器にほぐれた「カジカの子」を入れ、1で準備した漬けだれを注ぐ。冷蔵庫で一晩寝かせて完成!
※使用する醤油によって、仕上がりの色が異なります。濃口醤油はルビーのような深い赤色に染めますが、白醤油は素材の色をそのままに、明るいオレンジ色に仕上げてくれます。
※昆布醤油や鮭醤油など出汁の風味が加わる醤油のほか、麺つゆや白だしを使った味付けもおすすめです。市販品を「カジカの子」に注ぐだけなので味付けは超簡単!3倍~5倍濃縮の商品を選び、保存容器や密閉袋に入れた卵がひたひたになるか若干少ないくらいの量を入れるだけです。 - いくらに比べて皮に弾力があってプッチプチの食感が特徴です。白いご飯にかけて食べたりお酒のお供にどうぞ。
Notes
- 「カジカの子の醤油漬け」は、漬け込んでから冷蔵で保存し1週間で食べきるようにしましょう。清潔なスプーンで取り分けることを忘れずに。
フリーザーバックや瓶に入れたものを冷凍すると1か月以上保存可能です。食べる2日前に冷蔵庫に移動させてじっくり解凍させてください。小さめの瓶に入れて小分けに冷凍しておくと長く楽しめますよ。
カジカの子とは?
「カジカ」は北海道の冬を代表する魚の一つです。アンコウ同様に骨以外は捨てるところがなく、その見た目からは想像できないほどの美味しさで、味噌仕立ての鍋料理である「カジカ汁」は別名“鍋こわし”とも呼ばれる郷土料理として知られています。あまりの美味しさに鍋の底までつっついて、ついには鍋を壊してしまうということに由来します。
北海道で主に食用とするカジカは、「トゲカジカ」と「ケムシカジカ」の2種類です。
「トゲカジカ」は体長が70cm、重量は10kg前後にもなる大型の種類で、別名「なべこわし」と呼ばれています。その名の通り、主に鍋料理で食されることが多く、その肝臓は“海のフォアグラ”と称されるほどに美味です。
「ケムシカジカ」は体長40cmほどの種類で、鍋物や味噌汁の具材として人気。北海道では「当別(とうべつ)カジカ」とも呼ばれています。産卵時期は晩秋から冬にかけてで、その真子(卵巣)は醤油漬けとして人気です。今回の『カジカの子の醤油漬け』もこの卵を使っています。卵はイクラに比べるとサイズはひと回り小さく、皮の弾力が強くて硬くプッチプチの食感を楽しむことができます。その味や食感は飛び魚の卵「とびっこ(とびこ)」を大きくしたイメージに近いです。
秋から冬にかけて、北海道のスーパーには「カジカの子」がたくさん売られています。手に入れた際は、ぜひ醤油漬けにチャレンジしてみてください。